ケイスケと祐介

自分のようで自分じゃない人の話。

いつからだろう、こんなに人間に興味がなくなったのは。

馬鹿みたいな妙齢女子の笑い声も、
牛丼屋で奇声を発する異国人の声も気にならない。

どうでもいいのだ。
自分さえ良ければ他は何でもいい。
震災もオリンピックのロゴも芸能人の浮気報道も知ったことではない。
勝手に決めてくれ。
僕には関係がない。

いつも思っている。
努力とか頑張るとかなんの基準も無い。

本気で頑張るって何だ。本気で愛してるってなんなんだ。
そんな疑問を風俗嬢に相談しても追加2万で本番をけしかけられる世の中だ。
それが今の僕が生きている世界。
自分で選んだ生き方。

そんな思いを、吉祥寺の商店街で唄っていた。
ギターに乗せて叫ぶしかなかった。言語化できない不安をのせて。
道行く人の会話が自分を嘲笑している気がした。

突然、親父が肺ガンで死んだ。
その一ヶ月後におじいちゃんも死んだ。
否応なく唐突に死を身近に感じた。

子供の時に、葉っぱを運ぶアリを潰した瞬間をふと思い出した。

考え続けなければいけない。
どう生きるか。

考え続けなければいけない。
自分が何者なのか。

田村 啓介

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